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痛み止めの使い方

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痛み止めへの誤解

『痛み止めは痛みを胡麻化しているだけだから、痛み止め飲んで痛みを感じないで動いたら関節がわるくってしまう』と考えていませんか? 

これは、少し当たっているところもありますが、『痛み止めには種類があって、それによって異なります』

痛み止めの種類

​痛み止めは、どうやって効果を発揮するかによって、種類があります。​最も皆さんの身近にあるロキソニンなどの痛み止めは炎症を取るタイプの痛み止めです。これは関節や骨などの炎症を取り除き、その結果痛みが減らすものです。カロナールやトラマールやそ合剤であるトラムセットは痛みを感じにくくするものです。これらの薬は炎症そのものは抑えてくれません。

​またリリカやサインバルタは神経痛などにも効果があるものです。

TKAの痛みと鎮痛薬.png

痛み止めは何故飲むの?

痛み止めの一番の目的は、もちろん痛みを減らして苦痛から解放してもらうことです。

それ以外にも、関節や周囲の筋肉の炎症を抑え関節が炎症により損傷することを抑えるために飲むののも一つの目的です。また、慢性的に痛みがあると動く量が減ってきて、筋力が減るだけでなく骨粗しょう症や動脈硬化など様々な病気が生じてきます。痛み止めの利用は健康を維持するためにも重要なのです。

私の勧める痛み止めの飲み方

変形性股関節症や変形性膝関節症の方には、炎症を取るタイプの痛み止めをメインで使用しています。特に胃や腎臓への負担の少なく、長期間服用できるものを選びます。(痛みがすごく強いときにはごく短期間だけボルタレンのような強い薬を選択することもあります)

もし、炎症を取るタイプで鎮痛が不十分なら、痛みを感じにくくするタイプを一緒に飲んでもらいます。痛みを感じにくくするタイプは痛みが改善してきたら早めに中止しています。

 

炎症を取るタイプの痛み止めは

①すごく痛いとき:毎日欠かさず1か月程度飲んでもらいます。(中の炎症をしっかりとります)

②痛みが少し楽になったら:痛みの無い日の朝だけや夜だけ飲むのやめてもらいます。

③さらに楽になったら:痛いときに5~7日連続で飲んでもらいます。

痛み我慢できない時に1回だけではなく、連続で痛みを飲むことで中の炎症をしっかりとり、次に痛くなるタイミングを遅らせます。

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