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変形性股関節症に貧乏ゆすり(ジグリング)は効果あるの?

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貧乏ゆすり(ジグリング)が関節によくて、『軟骨が再生する』とか『痛みが取れる』といった話があります。中には非常に高価なジグリング用機械を発売している会社もあります。

これは本当なのでしょうか?

もともとジグリングは、柳川リハビリテーションの広松先生が変形性関節症でジグリングを行ったところ、関節の隙間が広がった症例があったという報告が始まりました。話題性のある内容のため、その後テレビにも取り上げられ多くの方が知るようになっています。

ただし、残念ながら広松先生以外のグループからジグリングで本当に効果あるという報告はほとんどありません。また、ジグリングをしなくても、時々関節の隙間が再度広がっている時があります。これは、決して軟骨が再生したわけではありません。関節唇などの一部の傷んだ組織が挟まりこんでいることなどが多いです。日本の整形外科医が様々な研究結果や論文を集めて作った変形性股関節症ガイドラインでも、ジグリングは推奨となってはいません。

ただ、ご高齢で積極的な運動療法や歩行ができない方に、簡単にできるトレーニングと考えるなら有効かもしれんせん。​

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