週刊誌や医療本には、現在の医学を頭から否定して、過激な見出しがついたものがあります。読んでみると、非常にわかりやすく、論文のデータも添えられています。そして、病院が医者が、患者さんを医療漬けにしているかのように書いてあります。これらの内容は本当でしょうか?
今の治療法を頭ごなしに否定して、過激な言葉で書かれている本や記事を見受けます。いわゆるアンチ医療本です。私も、全部の記事や本を見ている訳ではないので、大雑把な感想です。
論文の引用は胡散臭い:アンチ医療本には論文の引用が良く行われています。では、そんな論文があるのに、何で医者は違う治療法を提示しているのでしょうか。実はほとんどの病気で標準的な治療というのはだいたい決まっています。その治療法には、沢山の論文の結果で決まっています。アンチ医療本に載っている論文は、通常の論文とは違う結果が出ているものや、全く違う目的で書かれた論文を一部のデータだけ持ってきて勝手に解釈しているものがおおいです。
金儲け理論は??です:よくアンチ医療本に載っているのは、『手術や薬で儲けるために必要ない、もしくは害になる医療をしている』となっています。はっきり言いましょう、『医者(特に勤務医)は、患者さんがたくさん増えても、薬をたくさん出しても、給料は1円も増えません!』。逆にアンチ医療本の著者は、本が売れると印税が入ります。どんどん過激な内容で、現在の治療法を否定していけば、より一層お金が入るのです。全世界中の医者が給料増えるわけでもないのに「お金儲け?」のために薬や手術をたくさんして、ごく少数のアンチ医療本著者が「善意?」で書いた本で印税もらっている。 何てこと信じられないですよね
結局アンチ医療本は信用できるのか?:私の答えはNOです。 何を信じるかは個人の自由です。 ただ言えるのは『自分や自分の家族が病気になった時に、アンチ医療本を信じる医者はまずいない』です。
現代医学の知識やその限界も知っており、医療の光と影も診てきている医者は、いざ自分や家族の治療で選択を迫られたら時の答えなので多分本当の真実に近いのではないでしょうか。
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